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Posted by TI-DA at

2024年10月04日

無題

【無題】

こんなことは書きたくないのですが、書く。

常連のカマドおばぁが今日もシアドで映画を観てくれた。

おばぁは独り、貸切状態で映画『骨を掘る男』を鑑賞した。

今、シアドでお客様が入っている映画は『骨を掘る男』以外の作品です。それらは「今」まさに関心があるテーマなんでしょう。

今年51歳になった僕は、物心ついた頃から沖縄戦のことを教えられたし、それが悲惨だってことは十分に学んだつもりだ。

でも、戦後79年が経って、世の中を見渡しても、皆んなが学んだ形跡が見当たらないのよ。皆んなが居ないのよ。

平和・戦争について考えることに飽きたのか?

伝えても伝えても、響かない現状を憂うことなく、とにかく「今」の生活と、事なかれ主義のような、長いものに巻かれろ的な、食いっぱぐれないように、ひっそり生きていかなくちゃなのか?

僕は、映画『骨を掘る男』上映前後にお客様に黙祷することを促しています。

でも、今日、独り観客の、
カマドおばぁには「黙祷しましょう」と言えませんでした。

ふと頭によぎったのは、、、

彼女は、これまで何度、黙祷したのだろうか?
何度、戦争体験を語るトークライブをしたのか?

胸が詰まって言えなかったよ。

おばぁはいつも、
今を噛みしめるように、ユンタクとドーナツ楽しみながらシアタードーナツで過ごしてくれている。
そして口癖のように「命どぅ宝」と言う。

実は先日、天国にいる僕の祖母が夢に出てきた。
その夢は、今も生きているような自然な感覚だった。
きっと、僕がカマドおばぁとばかり話してるから嫉妬したのだろうか?でも、夢で会えて良かった。嬉しかった。

僕らが住む沖縄にも、今もなお、見つかっていない遺骨が埋まっている。その時代に翻弄された人間の骨が。

ガマフヤーの具志堅さんは24歳から、その活動を続けている。
現在、70歳。

カマドおばぁは、89歳。

僕らが伝え続けていくことを放棄すると、どうなるんだろうか。

おばぁの背中を見てみ。

:::::::::::::

映画『骨を掘る男』の上映は残すところ2週間(10/16まで)
毎日10:50~土日も休まず上映中。

予告編・詳細はこちら
https://theater-donut.com/


  


Posted by 宮島真一 at 13:11Comments(0)シアタードーナツ

2024年05月28日

【僕とあなたの”関心領域”】

【僕とあなたの”関心領域”】

長男(中1)「何を観に行ったの〜?」

宮島(僕)「『関心領域』だよ」

長男「あー、アウシュビッツのやつね」

よく家族で一緒に映画に行く。

チラシや予告編を観ては、面白そう?とか、観たいね〜とか、話をする。

次女(高1)「で、どんな、あらすじなの?」

宮島「うーん。例えばさ、すぐそこに軍用基地があるさね。あそこに住んでる人がさ、あくまで例えばだよ?その敷地の外に居る、彼らにとって不要だと思われている人間を排除する、という考えを持っていて、淡々と、大量に効率良く虐殺するためにはどうしたらよいのかと計画を練る恐ろしい仕事をする主人公がいて、敷地の中では、その家族も一緒に悠悠自適に生活しているわけ。映画の中に出てくる境界線を示す塀の上の有刺鉄線のネズミ返しの向きは、まるで近所のそれと一緒だったよ。で、もしかしたら僕らが敷地の中の人間かもしれないし、排除される側の人間かもしれない。そんな感じかな。で、その描写の仕方がね、、、、、。」

こんな具合で話していると、子どもたちは観てみたいと思ってくれたみたい。

アカデミー賞にも絡んでいたことで気にはなってたんだけど、
僕が映画『関心領域』を観てみたいな!と思ったのは次の2点

・タイトル(原題は「THE ZONE OF INTEREST」)
・ポスタービジュアル



それだけ。事前に予告編とかHPとか見ずに劇場へ向かった。

いや〜本当、関心を寄せる導線のセンスが素晴らしい。
プロデュースのセンスなんだろうなぁ。

ワクワクしながら、映画を観ていたら、
なんと眠剤ムービーなのよ(笑)
でも後半のたたみ掛ける謎の緊張感と、独特な裏切りの展開が素晴らしかったのです。

観てみたい!と感じたら、是非、映画館で観てください。サブスクで、レンタルで、PCとかテレビで観ることは絶対にオススメしません。映画の良さが5%も伝わらないでしょう。

お金を払って劇場で観ると、頑張って観れます。
(元を取りたいからね)

シアタードーナツで観たい!なんて人も居るかもしれない。
シアドのソファで観たら、やっぱり寝ますって(笑)
シアドで『関心領域』を上映する予定はありません。

むしろ、この作品は無機質なシネコンで観た方がハマります。
(シネコンをディスってるわけではないよ。『関心領域』のような作品を上映できるって羨ましいもん)

是非、劇場で、暗闇の中で「鑑賞・体験」してほしい映画です。
https://startheaters.jp/movies/898/?theater

ちなみに『関心領域』はアウシュビッツをテーマに扱った映画だけど、暴力シーンとか、極端に感情を揺さぶる描写はありません。
「シンドラーのリスト」とか「ライフ・イズ・ビューティフル」みたいな感情移入させる系ではない。あ、そういう意味では「ジョジョ・ラビット」の表現は斬新だったね。

『関心領域』をすでに鑑賞済みの妻と、本作の謎の部分について、晩御飯を食べながら、あーだこーだ話をしているのを、そばで子どもたちが聞いている。

単純に良かった!とか、つまんない!で片付けさせてくれないのが映画の魅力。

それが”面白い”のだ。そこに価値があるんだ。

ところで、先日、シアドに、とある大学生30名が見学に来てくれた。シアドのことを色々と説明をしてて、その日の晩のイベント上映の告知をしたんだ。

その映画は『はだしのゲンが見たヒロシマ』(漫画家・中沢啓治が、広島市内の思い出の地を巡りながら、過酷な被爆体験や漫画『はだしのゲン』に込めた思いなど、自らの半生を語り尽くす人物ドキュメンタリー)を紹介したのよ。

学生たちに聞いてみた。
「はだしのゲン、読んだことある?」

ほとんどの学生が読んでいませんでした。

「え?じゃあ、その漫画の存在は知っているよね?」

ほとんどの学生が知っていませんでした。

「まじか?じゃ、大っきい映画館でやってる「オッペンハイマー」は知ってる?」

えー?知らないんだ!!!
(アカデミー賞作品賞を獲って話題になって、賛否両論あって盛り上がっているはずなんだけどな〜)

知らない彼らは別に何も悪くないよ。
知らないだけなんです。
誰も教えてくれなかっただけ。

漫画の作者である中沢啓治さんが、この現状を知ったら、どう思ったんだろうかと想像するだけで、悔しさも通り越して、呆れも通り越して、怒りも通り越して、「無」になりそうでした。

でも、僕は生きているし、話せることができるから、伝え続けなきゃ。

では、なぜ「はだしのゲン」の存在を教えてくれる人がいなかったのか?という問いを立ててみてください。

”関心領域”が広がっていくということは”生涯学習”になると思うんだけど、”生涯学習”を推進している大人は言葉だけで、実際のアクションを伴っていないのが現実なんだろうね。SDGsなんて言葉だけになってはいないかい?だから、こんな映画が産まれてくる。

観た人たちと超語りたい!
眠りそうな映画だったのに、眠れない夜を過ごしています。  

Posted by 宮島真一 at 14:18Comments(0)映画がらみ

2021年05月12日

そろそろシアドで映画でも♡どう?

毎日、毎日
僕らはいっぱいの、
情報にまみれて嫌になっちゃうよ。

ある朝、僕はシアドのおっさんと
映画観て、暗闇に逃げ込んだのさ

初めて覗いたシアタールーム
とっても気持ちがいいもんだ

頭の中がグルグルと
世界は広いぜココロが弾む!

エンドロールが手をふって
ぼくらの未来を見つめていたよ♫


さあ、今夜も20時ギリギリまで
トークライブやるよ。
暗闇が一気に明るくなるよ。

明日から、また新しい上映スケジュール始まるよ。
https://theater-donut.com/

【料金】
1,320円(一般)
1,100円(中高大生)
700円(小学生)

【場所】
シアタードーナツ・オキナワ 沖縄市中央1-3-17
(胡屋バス停まえ)
ーーーーーーーーーーーーー
【新型コロナ感染拡大防止策について】
・体調が優れない場合は来館をお控えください。
・必ずマスクをご着用ください。
・検温と手指の消毒のご協力をお願い致します。
・シアタールームは20名までの入場制限中。




  


Posted by 宮島真一 at 19:28Comments(0)シアタードーナツ

2020年12月12日

降水確率ゼロがこんなに嬉しい日は無い。

降水確率0%!!!!!シェア大希望♡
【本日(12/12)「コザしんきんスタジアム」に集合】
当日受付入場可能です。 

上映作品は前回と同様
『鯉のはなシアター』です。
【予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=Q8h9a2d_2qQ
沖縄も冬らしく寒くなってきました。会場で暖かいスープ・おでん・サンドウィッチ・ホットドッグやドリンク(ソフト・ビール)の販売もします。
※飲食はスタンド席のみ。フィールドはドリンクのみOK。


チケットは予約してもお支払いは当日。
予約特典は先着100名様に「カープ坊やエイサーオリジナル缶バッジ」をプレゼント!
お待ちしております。 

【日程】令和2年12月12日(土)
〇開場:15時
〇上映開始:17時
〇上映終了:18時半
〇閉場:20時 

【場所】コザしんきんスタジアム(コザ運動公園)
【料金】料金には入場及び鑑賞料が含まれます。飲食は別途ご購入ください。
〇一般:1,000円
〇高校・専門・大学生:500円
〇幼児~中学生:無料 


【予約】
《優先予約》12/12(土)12時締切!
前回同様優先予約の方から先着100名様に「カープ坊やエイサーオリジナル缶バッジ」をプレゼント!
※現地にて当日受付もございます 

【お問い合わせ】
コザ運動公園総合受付:098-932-0777
詳しくはリンクをご確認ください!
https://www.kozapa-osi.jp/news/detail.php?id=111



【お詫びとお知らせ】
11月8日(日)『KOZAPa!スタジアムシアター』上映時、機材トラブルにより上映が中断となり、
ご来場いただきました皆様へ大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
今回のリベンジ上映へ、前回ご来場いただいた皆様をご招待いたします。
皆様のご来場をお待ちしております。
■前回(11/8)ご来場者はご招待となります。
前回優先予約または来場時にいただきましたお電話番号にSMSまたはお電話にてご連絡させていただきます。
※前回ご来場者人数のみのご招待となります。
人数が多くなる(一般・高校・専門・大学生の増員がある)場合は別途料金が発生いたします。
お手数おかけいたしますが、増員ある場合はその旨ご連絡をお願いいたします。

  


Posted by 宮島真一 at 08:53Comments(0)

2020年12月05日

【時をためる、コツコツしてる事】

【時をためる、コツコツしてる事】

・シアター玄関口の胡屋バス停周辺のゴミ拾い
・上映前後の挨拶&解説

この二つを楽しく継続してます。
ゴミ拾いに関しては嫌な気持ちにもなりますが、時にはバス待ちの人とおしゃべりする事もある。すかさずシアドのチラシを渡す(笑)

上映前後のご挨拶に関しては、これは楽しいよ。
一方的に話す訳ではなく、キャッチボールする。

初めてのシアドですか?

この質問をするだけで、嬉しい事を知れる。

「お友達にぜひ行っておいでと言われたから」
「ずっと気になってたんです」

これは収穫です。

必ず伝える事がある。それは、

「観た映画を気に入ってくれたなら、その感動は独り占めしないでね。お友達や家族に伝えてね。そうしたら、彼らも観てみたいな〜って言うかもだし、作品のメッセージも広がるよ。どこで観たの?って聞かれたらシアタードーナツだよって教えてくださいね」

この一言で、映画がもっと完成する可能性が上がるんだ。
映画は観てもらわないと完成しないからね。
観てもらった人の数だけ、映画は完成するからね。

映画『人生フルーツ』は、そんなコツコツを「時をためる」っていう表現で伝えてくれる。

この作品は何度もアンコール上映をする度、口コミが広がる。

気にはなってるんだけど、、、

・時間があれば
・機会があれば
・用事ついでがあれば

なんて言ってる間に見逃すよね。

しょうがない。みんな色々ある。
僕だって、気になってるイベントや場所がたくさんあるけど、なかなか行けない事も多い。ごめんね。

でも、この映画はそんな忙しい働き盛りの皆さんこそ
観て欲しい。

とある年配の男性が『人生フルーツ』鑑賞後に、
こう呟きました。

「僕はもう手遅れだ。。。」

なぜ、彼はそんな事を言ったのだろうと想像してみた。
きっと主人公の人生と、自身のこれまでの人生を比べてしまったのかもしれない。私は何を残してこれたのかと。

僕が彼に感想を尋ねなかったら、その一言からの気づきに辿り着けなったと思う。

映画『人生フルーツ』は1日・1分・1秒でも早く観ておいた方が良いと思う。

もちろん、みんなの感想が僕と同じようになるとも思わないし、強要するつもりもない。

ただ、
「僕はもう手遅れだ」なんて言葉をもらってしまった僕ができることは、

・シアター玄関口の胡屋バス停周辺のゴミ拾い
・上映前後の挨拶&解説
かな。

【老若男女、1日でも早く観て欲しい映画です。】
映画『人生フルーツ』アンコール上映中!

【上映期間】1日1回上映
・12/3(木)〜12/23(水)①13:30〜

【予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=YkTQVlA2KJ4

【内容】
1960年代、自然との共生を目指したニュータウンを計画。
しかし、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自らが手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育て始めましたー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。

ドキュメンタリー(91分)/ 2016年 / 日本
監督:伏原健之

【料金】
1,320円(一般)
1,100円(中高大生)
700円(小学生)

【場所】
シアタードーナツ・オキナワ 沖縄市中央1-3-17
(胡屋バス停まえ)
ーーーーーーーーーーーーー
シアタードーナツ近隣の駐車場情報等はHPをご覧下さい
https://www.theater-donut.okinawa/

  

Posted by 宮島真一 at 17:51Comments(0)